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アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 クロスS1で朱鞠内湖のイトウ

2013.05.31

クロスS1で朱鞠内湖のイトウ

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先週末に朱鞠内湖にイトウを狙いに今年も行ってきた。

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朱鞠内湖は昨年の初釣行では非常に良い釣りをすることが出来たのだが、今年はそこまでの釣りを期待するのは欲張りと、金曜日から日曜日の3日間の釣行で1本でも釣れれば十分と思っていた。
今年も昨年と同様に、湖畔の「レークハウスしゅまりない」に朝の早い釣り人向けの「釣りパック」で宿泊し、漁協の中野さんに渡船をお願いした。

今回のタックルは、ロッド クロスS1トラベルダブルCRO8132-6MFに、DANIELSSON  XLW 8-12 リール。
ラインは3M オーバーヘッド&ディーSTヘッド(ダブルハンド)#8 S1/S2で、リーダーはOH&Dリーダー ダブル 14FT 01Xを直結。
フライは昨年もいい思いをしたTMC202SP#2にキールに巻いたストリーマーで、フライフィッシャー3月号にタイイングが掲載されたパターンだ。

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初日の金曜日は中野さんに渡船してもらい釣りを始めたのが15時過ぎ。それから夕方に迎えの船がくるまでの4時間弱の釣りだったが、この日は一度だけイトウらしきモジリを見ただけで残念ながらイトウはヒットしなかった。
しかし、同行した福嶋さんのキャストしたイワイミノーの下に潜水艦のような大きな影が見に来たとのことで、確実にチャンスはあったと思う。また、昨年は釣ることが出来なかったアメマスが岸近くのワカサギにアタックしていて、それを狙って2本キャッチすることができた。

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二日目の土曜日は小さな島に渡船。中野さんから前日に4本イトウがあがっているという話と、この島の実績ポイントを教えてもらい釣りを始めると、薄雲の隙間から見える太陽の左右に小さな虹の一部のようなものが見える。後で調べたところ幻日という気象現象のようだったが、初めてみる神秘的な光景に何か素晴らしいことが起こるのではないかという予感がしていた・・・。

最初に狙ったポイントは岸近くから深くなっている場所なので、岸と平行にキャストして岸際の駆け上がりを丁寧に探っていると、開始30~40分程で根掛かりのような重みの後、一年ぶりの首を振る感触が伝わってきた。

クロスS1をバット近くまでしっかりと曲げる重量感のあるファイトを楽しみながらキャッチしたのは77cmの本命のイトウだった。

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その後暫くして少し離れた所で釣りをしていた福嶋さんから「来ましたー!」という叫び声。
急いで駆け寄るとマルチダブルハンドMUL8130-4が大きく絞り込まれている。何度かの激しい抵抗をかわしてキャッチしたのは74cmの太くてコンディションのいいイトウだった。

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その後、午前中に岸近くの水没している切り株の手前をゆっくりと泳いでいる大きなイトウを目撃、明らかに80cm台後半から90cm台位ありそうなサイズで、福嶋さんにも声をかけて何度もその付近を狙ったが、残念ながらそれ以降は見かけることも当たることも何も無かった。

しかし、午後になると本命のイトウではないが、アメマスが飽きない程度にヒットするようになってきた。それらを楽しみつつも、17時半近くに午前中の大物がいたポイントがふと気になって、岸と平行にその切り株の向こう側にキャスト。直ぐに小さなアメマスらしき魚がヒットしたが途中でバレてしまい、そのままリトリーブを続けると切り株の近くで再びヒット。

最初はさっきのアメマスかと思ったが、意外と竿先が曲がっていてもしかしたら本命かと思った時に、グイングインと大きくロッドが絞り込まれた。 近くにいた福嶋さんに「本命かもしれません。結構大きいかも。」と言った直後にガバッガバッと水面に大きな頭が現れてヘッドシェイクを繰り返した。
ラインが弛まないように急いでテンションを掛けながら魚を寄せつつ、ランニングラインが絡まないようにリールに巻き取ると、今度は手前で再び激しいヘッドシェイク。口の横の蝶番のいいところにフライが掛かっていたのでバーブレスでも外れにくいのと、ティペットが01Xなので簡単には切れないだろうが、激しいファイトに不安になりながらも何とか耐えていると、今度はグルグルとラインを体に巻きつけてフライを外そうとしている。やばいと思ったが逆にそれが自らの自由を奪ったようで、今がチャンスと一気に寄せると、福嶋さんが一発でネットインしてくれた。

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測ってみるとジャスト90cm、多分午前中に見かけた魚だろうが、昼間あれだけキャストしても駄目だったのがあっさり喰ってきたのは、夕方近くなったのと直前でバレた小さなアメマスの動きに刺激されてスイッチが入ってしまったのだろうか?

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※ファイトシーンを福嶋さんが撮影していてYouTubeにアップしているので、よかったらそちらもご覧下さい。
http://www.youtube.com/watch?v=nlWiWNrFIgk

私はこの日はこの一匹で満足してしまいロッドをたたんでしまったが、その後帰りの船が迎えに来るまでの間に、島の反対側のポイントにイトウが集結。キャストが届く範囲に何匹もイトウがいて、どれを狙うか迷ってしまう状況に福嶋さんも大興奮。

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結局大きなイトウは一度フライを追っただけでヒットせず、小さなイトウを一匹キャッチしただけで終わってしまったが、悔しくもあり楽しくもあるひとときを味わっていた。

最終日の日曜日は朝の内は風が殆ど無く、少し風が吹いた時に36cmのギンピカの小サクラをキャッチ。

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その後45cm位の小さなイトウを足元でバラしたのと、北海道ではこれを釣らないと始まらない(終われない?)ウグイを2匹キャッチ。他に再びロッドが絞り込まれ、首を振るような感触にドキドキしたが、キャッチしたのは尾びれにスレ掛かりのカガミゴイで、尾びれを振る感触を首を振る感触と勘違いしたというオチがついたところで、今回の朱鞠内湖釣行も満足の内に幕を閉じた。

昨年に引き続き今年も非常に良い釣りのできた朱鞠内湖。
漁協の中野さんによる旬なポイントへの渡船サービスや、湖畔のレークハウスしゅまりないでの美味しいディナーや、朝早い出発に対応する釣りパックなどの初めての人でも安心して釣りができる体制。渡船した先の一切の人工物が無い雄大な景色や、湖岸に切り株の佇む独特の景観など、釣果以外にも魅力に溢れた釣り場だと思う。

来年も勿論だが、今度は秋により太いイトウを狙いに再び訪れたいと思うのだった。

OGGY

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