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アンダーハンド釣行記

Fly Fishing社員ブログアンダーハンド釣行記 黒のカディスで中禅寺湖ニジマスとブラウン

2020.06.25

黒のカディスで中禅寺湖ニジマスとブラウン

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県を跨いだ移動の自粛要請が解除となった最初の週末6月20日(土)と、翌週の23日(火)に中禅寺湖に行ってきた。例年ならばこの時期の中禅寺湖は釣り人のピークが過ぎて段々と空いてくる時期だが、さすがに20日の土曜日は晴れの天気予報も相まって人が非常に多く、入りたくても入れないポイントも多かった。

 

しかし、表面水温が19度もあって例年ならば既に岸際には少なくなっているワカサギが沢山岸際を群れで泳いでおり、時々ワカサギの群れにアタックするブラウンのボイルも見られた。一方の蝉は数匹しか落ちているのを見かけず、沖に浮いている蝉が2~3匹ニジマスらしき魚に喰われているのを見かけただけで、岸際のブラウンに喰われているところは見られなかった。

 

そのため、ワカサギの群れが多いところではドラワカメインで、ワカサギの群れが見られないところだけシケイダーフライをキャストしながら、空いているポイントを広く探っていくと夕方までにドラワカに10回位、シケイダーフライに3回それぞれバイトがあったが、それぞれ一回ずつ軽く乗っただけで直ぐにバレてしまった。

 

そこでアブレが頭をよぎった17時過ぎに、風が弱まり届く範囲の沖目に2匹程のニジマスらしきライズを発見。急いで結んであった1Xリーダーの先に2Xと3Xのティペットを継ぎ足して黒のエルクヘアカディスを結んでキャスト。ライズの向きに合わせて2~3回投げ直したフライに素直にバイトし、タイミングよく合わせが決まって直ぐにジャンプしたのは、元は成魚放流だろうがコンディション良く回復してブルーバックになった良型のニジマスだった。

 

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その3日後の23日の火曜日は、平日ということと雨予報ということもあって非常に人が少なく、狙いたい多くのポイントは空いていた。しかし前回あちこちに沢山いたワカサギが減っていて、ワカサギの溜まっている場所が少なくなってきていたのと、サイズも小振りになってきていて朝一番に数回ボイルを見かけただけだった。

 

そのためメインでやるつもりだったドラワカでは2匹のブラウンがそれぞれ2回だけバイトしただけ。一方の蝉も昼過ぎまでに3匹程浮いているのを見ただけで全く喰われず、シケイダーフライにも一度ニジマスが甘噛みしただけでフッキングせず。見に来るブラウンすら見かけない少し渋い状況だった。

 

しかし、釣りを始めて少しした朝6時過ぎにワンドの奥の浅場の岸際を泳いでいるブラウンを発見。初めに付いていたドラワカには見向きもしなかったので、直ぐに2Xと3Xのティペットを付け足して黒のエルクヘアカディスを結んで、ブラウンがUターンしてこちらに向かってくるタイミングに合わせてキャスト。ブラウンの視界にフライが入るか入らないかのタイミングで軽くフライを動かすと、素直にフライを喰ってくれた。

 

ティペットは3Xなので簡単には切れることは無いと思うが、ブラウンらしい力強い引きに慎重にファイトして何とかネットインしたのは、黄色味の強い幅広の良型のブラウンだった。

 

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その後、昼過ぎまでドラワカやシケイダーフライにフッキングする魚が無いまま、最後に入ろうと思ったポイントまで頑張って歩いて行くと、そのポイントの直ぐ手前にルアーマンの姿が見えた。バックの狭い場所でその人の後ろを通るのも気が引けるので、少し早いが翌日の仕事のことも考えて撤収しようとタックルを片付けて駐車場まで帰ることとした。

 

すると駐車場まで大分近づいたところで、岸から1m位の水深30cm程しか無い浅場に蝉が浮いているのを見かけ、一度目をそらして再び見た時には大きな波紋だけが残って蝉が消えていた。

 

そこで、一度片付けたタックルを再度セットし直して、シケイダーフライを結んで水面に目を凝らすと、朝釣ったよりも一回り位大きいブラウンが岸近くを回遊している。すかさず投げたシケイダーフライだが一度スゥーと見に来ただけで明らかに警戒して喰わない様子だったので、これ以上シケイダーフライをキャストすると逃げて行ってしまう気がして、再び2Xと3Xティペットを付け足して黒のエルクヘアカディスをキャスト。直ぐにフライを見に来たが真下で二回Uターンしながらフライを見て再び喰わずに通り過ぎてしまった。やはりスレていて駄目かと思いながらも、もう一度戻ってくるタイミングに合わせてフライを投げ直すと、今度は一度フライの下でUターンしながらも、二度目にしっかりと喰った。

 

タイミングよく合わせも決まったが、予想以上の強い引きにラインをかなり出され、頑張って手前に寄せても再びラインを出される。強引にネット入れをしようとしてもなかなか弱らずに再び沖に走られること数回。いつバレるかひやひやしながら10分以上のファイトの末に何とかキャッチしたのは、朝よりも二回りは大きい迫力のあるブラウンだった。

 

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少し遠くには人がいたがこのポイント近くには誰も居なかったので、もしかしたらまだ他にもブラウンが寄っていたかもしれないがもうこれで十分満足。直ぐにタックルを片付けて駐車場に戻った時には、丁度昼間に止んでいた小雨が再び振り出したところだった。

 

 

【タックルデータ】

ロッド:LOOP7XシングルL7X890-4MF
リール:LOOP エヴォテック G4 LW7-9 グリーン
ライン:SA OH&Dシングル WF8F
リーダー:TIEMCO OH&Dリーダー シングル 11FT 1X直結
(エルクヘアカディスを付けた時はその先にミスティープラスティペット2Xを30cm位、3Xを40cm位ずつ付け足す)
フライ:TMC113BLH #12に巻いた黒のエルクヘアカディス

 

OGGY

 


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