6月に入り、雨の日が多くなってきた。近所のY君が、ナマズが釣れるというので行くことになった。数回目でバス用のフロッグフライで運よく1尾釣れ、トップに出る面白さから、その後ちょくちょく行くも、バラシで悩まされることになってしまった。
何とかならないものかとフライを自作し始め、たどり着いたのがチューブフライ。ナマズの口は平べったくボディーごとくわえるとボディー自体がフッキングの邪魔をしているように思えたからだ。
チューブにすればフックは縦に狭い口にもうまく入るだろうと。いろいろ考えて、床に敷くマットを切って、プラスチックチューブを通し、アイやレッグを付けて、スイベルとバーブレスのトレブルフックTMC39SP-BLTを結ぶ(ナマズはぐるぐる回る時がある)。
これで今までよりもフッキングがうまくいくかもしれないと試すと、早速2尾目が理想的なフッキングで釣れた。
さて自分がやっている釣りは、田んぼの細から用水路への合流地点をメインに狙う。キャスティングはしないで、フライをそっと振り込んで落ち込みの両サイドあたりに軽く着水させる。フライを着水させて反応がなかったら軽く動かしてみる。いわゆるポカン釣りだ。
ある休日の朝、そんな感じで探っていくと、あきらめるほどの反応のなさ。まあ連日ルアーの人も入っているし、などと考えてやっていると、よさそうな落ち込みで、フライの着水後に少し離れたところから黒い影がユラユラとフライに向かってきた。フライが水面から消え、2呼吸してあわせた!空振りだったらどんなにがっかりするだろうとその短い間に考えたが、嬉しいことにロッドにずっしりと重みが乗った!
グラフェン素材で、粘り強さと超反発力を併せ持つZシリーズのシングル796が強烈に曲げ込まれること6~7回。ひたすらバレないことを願い、背中がつるのではないかというくらい力んでランディングに成功した。(ナマズは50㎝を超えることが多いので6番ロッド以上を勧めます)
直後バーブレスフックはポロッとはずれた。用意していた発泡スチロール箱に水を入れてナマズを入れると見事なオスだった。(ナマズにやさしくお勧めです)
遠くに行かなくても、こんなにエキサイティングな釣りがあるなんて驚きだったし、シーズンは始まったばかりなので秋までどんな出会いがあるか楽しみだ。
【当日のタックル】
ロッド:LOOP Z1シングル796
リール:LOOPエボテックG5 LW7-9
ライン:OH&DシングルWF-7-F(ラインの先端にブレイデッドループ)
リーダー:なし
ティペット:03X~04Xを1m前後フライラインに直結
フライ:自作チューブフライ(フロッグ)
近藤記