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Trout Fishingプロスタッフフィールドインフォ 髙橋伸雄 「ミノー全盛の今だから使いたいライトニングウォブラー」

2024.05.07

髙橋伸雄 「ミノー全盛の今だから使いたいライトニングウォブラー」

私がフィールドスタッフになる以前から好んで使用しているルアーが有る。それはライトニングウォブラー。

 

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その浮き上がり難さ、流れに対する踏ん張りの強さ、立ち上がりの速さなど唯一無二の性能はスプーンの名作と言って差し支えないだろう。今回は私のメインフィールドとしている鬼怒川や那珂川等の本流での使い分けや、使い所などをお伝えしたいと思う。

 

主に本流で使用するウエイトは5g7g7.2g9.8g。この四種類のウエイトを使用することが多い。使い分けとして厚板の9.7gと7.2gは緩いプールでボトムを転がす使い方。板厚の薄い7gと5gは流れが効いた場所で中層をスイングさせる使い方が多い。

 

まずスプーンの使用に慣れて居ないアングラーなら、9.8gや7.2gを使ってボトムを転がす使い方が分かりやすいと思うのでオススメだ。

 

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使い所についてだが、基本的にはミノーのフォローでの使用が多くなる。魚が居るはずなのに出ない場合などフォローとしてライトニングウォブラーを入れると一発で食いついてくる事が多い。また、水温が低い、渇水、プレッシャーなどで魚のスピードが遅いと想定される場合、ライトニングウォブラーを最初の一手として使用する場合もある。

 

ここからは今期私が手にした2本のヤマメの釣行記と共に使い方を解説したいと思う。

 

4月上旬

この日、私はホームである鬼怒川に向かった。目的のポイントにつくもかなりの渇水、先行者に話を聞くも状況は良くない模様。あまりの水の無さに私はポイントを少し下流に移動した。しかし先行者三人の後追い、渇水と、かなり厳しい状況で有ることは容易に想像出来た。ここで私はライトニングウォブラーの使用を決意。渇水とプレッシャーでより小粒で軽い5gのウエイトを選択した。

 

使い方はアップストリームに投げルアーを沈め、ボトムにルアーがタッチするのを確認したところでスイングを開始させる。この時ルアーがボトムを離れ浮き上がるのがキモになる。

 

そして流芯をルアーが過ぎたところで、ズドンとロッドが絞り込まれた。激しい抵抗にヒヤヒヤするも無事ネットイン。32cmの素晴らしいコンディションの尺ヤマメ。三人の後追いと渇水、非常に悪い状況でも魚を連れてきてくれたライトニングウォブラーに感謝した。

 

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4月下旬

用事があり出かけていた私は、帰り道に鬼怒川を通り少し気になったので竿を出してみることにした。状況としては休日の日中。おそらく人気ポイントなので後追いは必至だろう。こんな状況で役に立つのがライトニングウォブラーの5g。そしてカラーはプレッシャーを考慮してブラック系を選択した。

 

アップストリームにルアーを投げ、流れに乗せてドリフトさせる。自分の手前付近でターンさせ、ターンが終了しルアーの姿勢が流れに対してまっすぐになった所でロッドが絞られた。かなり急な流れで掛けたので良いファイトをするも無事ネットイン。29cmの綺麗なヤマメが相手をしてくれた。

 

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この様にミノー全盛となった今でもスプーンの威力は健在だ。是非ライトニングウォブラーを手に取ってみて欲しい。

 

【タックル】

ロッド:パスプルーバー PRV67SL-2 "Sweet Setter"
リール:2500番クラス
ライン:PE0.8号×フロロ8lb
ルアー:ライトニングウォブラー5g/7g/7.2g/9.8g

 


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