フィールドインフォ：岡山Part21　塩見友広　「NBCチャプター岡山第2戦」

2014.05.29

岡山Part21　塩見友広　「NBCチャプター岡山第2戦」

先日開催された、NBCチャプター岡山第２戦に参戦して来ました。開催地は岡山県南部に位地する高梁川。

現在の高梁川は、近年の大雨による川底の底荒れと砂の増加。更にシジミ漁のカゴ引き船増加による底浚いによってウィードの新芽が根付く条件が悪い状態。全体の水深1.5m未満と非常に浅い水域の高梁川の砂底は、例えるなら岩と大量の砂による「砂漠化」となってしまった状態。暖まった水が一時的にも留まることなく海へ流出するため水温上昇が鈍く、強風による底荒れ＆クリアーウォーターから来る人的フィッシングプレッシャーなどなど・・・産卵を控えた神経質な魚にとっては最悪な条件での産卵行動となっていました。結果として、アングラーとしても非常に釣りにくい状況下での試合となりました。

NBCチャプター岡山第1戦時も、非常に厳しい状況で2バイトのみで終えていました。今回もそれに匹敵する状況には変わりは無さそうでした。

しかし、季節の進行は確実に進んでおり、シャロ―を意識した丸々と太ったメスの個体をチラホラと見かける事が出来るようになってきました。練習では、魚を見つけることが出来たエリアにリンクする岩や沈み木などに、新規導入したＧＰＳに片っ端から記録して回りました。魚に余計なプレッシャーを掛けるような「釣る」という作業はほとんどせず、春先の眩しく強い反射光をカットして白い砂地の中からでも魚を見付け出せる最高のレンズ「サイトマスター・ディープブラウンレンズ」をフルに活かし練習をして回りました。

そして迎えた本戦。GPSで記録したエリアのピンをラン＆ガンで回り、ライトリグをロングスタンスからのアプローチで攻略しました。

しかし、前日夜からの冷たい北風により水温が16度から13度台にまで下がっていたためにシャロ―はパワーダウン。早々にシャロ―フラット絡みのストラクチャーを切り捨てました。練習時に魚を見ていた近くのディープが隣接したミドルレンジの岩場などを、日差し・風向き・風の強弱・人的プレッシャーなどの変化によるタイミングを計りながら往来。

風が緩み、船団がバラけた人的プレッシャーから解放された瞬間に入れた場所へノーシンカーワッキーをフルキャスト。フリーフォール→ロングポーズ→ロングスラッグシェイク→ズル引きで重いバイト！スイープに利き気味にアワセせると… 動かない…。重いだけで動かないので半信半疑に思った瞬間、一気に今度はラインが引き出されバンク沿いの岩に向かって突っ走られている途中に「ゴリゴリ」っと、嫌な感覚…。

急いでエレキをMAXにして魚を追っかけ魚の真上にボートを着けた時…。漁具の太いロープをラインがくぐり、バンクの岩を登り上がり、行き場を無くし水面から背中を出して岸際ギリギリを沿って走ってる超ビッグサイズの姿に唖然…。何とかしてキャッチしたい一心で魚の進行方向に船体とエレキを差し込んで誘導し、ロッドティップをロープ下にまで突っ込み必至のやりとりで奇跡的に岩場＆ロープから解放され、なにもない沖の砂漠帯に追い出す事に成功！

ですが、このサイズの魚は１度走り出すと簡単に止まる訳がなく走り暴れ回りました。しばらくエレキモーターで追いかけまわり、魚が浮いた一瞬にネットを差し込みネットに納まりきらないビッグママをキャッチ！！

ロングポジションからのスイープな利きアワセだったので、フックの掛り方に不安を感じていましたが、使用していたロッドが「PMX TPMX62SULJ」のシャキっとしながらもトルク感のある粘りよる効果で、口淵の身切れ穴開きしにくい硬い所へシッカリとフックアップしていた事から、思っている以上にPMXシリーズに採用されている【アラミドヴェール】×【3M Powerlux】の相乗効果が発揮されたと今回感じる事が出来ました。