Bass Fishing記事 | ティムコ

フィールドインフォ

Bass Fishingプロスタッフフィールドインフォ 岡山Part25 塩見友広 「JB旭川ダムシリーズ最終戦」

2014.08.13

岡山Part25 塩見友広 「JB旭川ダムシリーズ最終戦」

8月3日に開催されましたJB旭川ダムシリーズ最終戦をレポート致します。

旭川ダムシリーズ最終戦

現在の旭川ダムは、7月下旬頃から連日続いた猛暑の影響にともない水温28~31度の高水温状態がしばらく続いていました。ここ最近の台風による前線刺激によって梅雨を思わせる(岡山県は大雨にはならず)降水の影響により水温は下降気味。そのため、スロープ前に位置する上流~最上流付近の魚が以前よりも極端に薄く感じる状況です。例年であれば夏に勝てるエリアと言えば最上流ということになります。でしたが…、近年その最上流域の勢いは衰え、ダム全域のキーパーサイズに混ざってキッカーサイズが釣れる傾向になっています。

そんな掴み所の無い状況でJB旭川ダムシリーズ最終戦を11ポイント差で暫定ランキング1位で迎えた訳ですが、追われる身としては掴み所が無い状態での釣りだったので精神面的には楽ではない心境でした。

朝から雨が降り続いた前日プラクティクスでは、とりあえずの最上流チェックから始まり、最下流まで浅く広く水の状態とベイトのポジションを見て回りました。結果…、中流域でたまたまサイト出来たキッカーサイズ1本、中流~下流域の岩盤周辺でバイトを得たキーパー数本とキッカーだと思われる1バイトのみで終了。

オフリミット空けの雨降り状況としてはあまりにもキーパーサイズからのバイトが遠い事から、下手するとゼロの可能性を感じずにはいられない追い詰められた感触を前日から味わされていました。

タックルセッティング

向かえた本戦も朝からの雨。近々のチャプター成績からしても1kg前後でも持ち帰れれば10位以内に納まる事が多いことに、暫定のポイント差を活かして逃げ切り作戦のキーパー獲りに決めてスタート。向かった先は前日に1バイトを流し釣りで得ていた中流域の岩盤。しかし、釣り始めてからすぐに異変に気が付く。それはベイトが沈んでいる事。

すぐに大きくエリアを移動して、ほぼノーマークであろう下流域の先日に唯一手堅くキーパーを獲れる可能性を感じれていた頼みのスポットの岩盤へ。このエリアではキッカーサイズのバイトを前日に獲ていたエリアだけに期待をしていたので、丁寧に400m程のストレッチを流して釣って行くが…。頼みのキーパーからのバイトも無い状態。もう一度レンジを下げて更に丁寧に釣って行くが…ノンキー1本にブルーギルのバイトだけ。

完全に終わってると見切って、最下流の水質の良いエリアにベイトが絡むエリアをラン&ガンで走り回り、やっと1本キャッチしたかと思いきや、尾開きで数ミリ足りない(尾閉じではオンライン)微妙なサイズをリリース。本当に追い詰められてしまい、本戦中には意識をしないように暗示を掛けていた「年間」の重圧。先ずは「手堅くキーパー1本」の思いとの裏腹に、焦りと長時間の空白に狂わされそうになった頃、不思議と開き直りのような気が楽になる感覚になれた瞬間の時に、前日に中流でたまたまサイトしたキッカーの事を思い出せたので、望を掛けて大きく中上流域まで移動!

そしてキッカーがいたオーバーハングのエリアには先行者が入っていたのですが、入れ違うように移動して行ったので…、もう釣られたか 又は、日替わりの魚でいなかったのか…。いるのであれば素早く魚の有無が確認できるビッグベイトでファーストアプローチしてみると、枝垂れた葉の陰からキッカーサイズの姿が!もう一度アプローチラインを変えて通すと、一気にルアーとの間合いを寄せてそのままビッグベイトのヘッドにバイト! しかしフッキング出来ないカ所のバイトなのでアワセられずドキドキと悔しさでもがき苦しんで…。その後も何度か手を変え品変えで様子を見ても、姿は見せなくなり止むを得なく移動。

しかし、もうチャンスの可能性を感じられる場所が先程の所しかなく、少し時間を空けて入り直しして、ノーシンカーワッキーのストレートワームを枝垂れた葉の中へ打ち込んで表層をピクピクで泳がすと…。浮き上がって来て、先程のキッカーがためらいなくバイト!が、しかし、フックだけ口の外(ワームの両端だけ口の中)に出てるのが分かったのでアワセないで、もっと深く喰い直すように送ると…なんとそのまま吐き出されました。すぐに再度同じ表層ピクピクで泳がすと再び浮き上がり、今度はためらいながらバイト!! が!又もフックが口の外でアワセられず吐き出され…しばし放心状態に。それから姿は見せなくなり又しても止むを得なく移動。

少し冷静になって考えると「縄張りを示す威嚇のような3度のバイトで、オーバーハングに執着している」って事は、口にフックが掛っていないだけに本気喰いのチャンスはまだある!そしてなにより、この魚を獲らない限り今後数年くらい夢に出て来そうで…。 何としても獲りたい一心で、3度、4度と入り直し…。

もうダメか…。残す時間も約1時間。ラストに目新しい物で誘ってダメなら上流へ行くか…。そう思い、手を掛けたのが友人から1個だけもらった「フィンズダズラー3インチ」のオフセット掛け顎ネールシンカー。

フィンズダズラー3in

このワームには可能性を感じていたので前々日にも急遽購入したほどに力を感じる新感覚ワーム。スキッピングで枝垂れた葉の隙間奥に打ち込み、枝を縫うように2トゥイッチ後、よそ見をしながらゆっくりリーリングで巻いていると…  ロッドが入るように重く…。

バイト!!!

巻きアワセのようにロッド全体でフッキング!

枝奥で暴れている姿を確認して慌てず慎重に慎重にオープンエリアに引き出し、慎重にやり取りして浮かび上がったところでネットイン!!ボートデッキ内に魚を引き込んでから一気に緊張とプレッシャー、何よりフラストレーションから解放され、無意識にガッツポーズと絶叫が出てしまうほどに。時計を見れば12:20分。約5時間「地獄の5時間」からの一発逆転・起死回生。解放感もあって久し振りに手が震えてました!

それから直ぐに上流付近へ移動して、勝負の釣りに30分間徹しましたが異常無くタイムアップとなりました。結果、1本1,393gで…。

ウェイン

全戦お立ち台とは行きませんでしたが、単日7位!2014年度 年間ランキングは…

ガッツ

AOY決定の瞬間でした!!

年間表彰

ポイント差:37、重量差: 6,427g。成績だけ見れば余裕のように感じられますが、今回のようなギリギリの綱渡り状態が多く、エリアの制限や体調的なこと等々…、苦しんだ年でもありました。ただ、今年は昨年の様な致命的なミスがほとんど無く試合展開できたことが結果を出せた大きな要因です。これもタックルバランスの見直しや、ロッドPMXシリーズを導入した事による成果の表れだと思います。

今年も色々な方に御世話になり応援頂きました。ありがとう御座いました。

タックルデータ
(キーパー獲りタックル)
ロッド: S-TAV61SLJ "Ultra Finesse"
リール: イグジスト2506
ライン: スーパーフィネス3.5lb.
ルアー・リグ: PDLスーパーフィネスクローラー4in

(ネコリグ等)
ロッド: PMX TPMX62SULJ
リール: イグジスト2506
ライン: スーパーハードナチュラル4lb
ルアー・リグ: PDLレジェンドリーチ3・1/16ozオフセットダウンショット

(キッカー獲りタックル)
ロッド: GP C TAV-GP70CHJ
リール: スコーピオンXT7
ライン: ハイグレード18lb
ルアー: ビッグベイト

ロッド: PMX TPMX62SLJ
リール: ルビアス2506
ライン: スパーハードナチュラル4lb
ルアー・リグ: PDLフィンズダズラー3/クリスタルワカサギ・オフセット刺し顎ネールシンカー1/96oz

偏光:ワンエイティマッハグレーコンビ スーパーライトグレー

レインウエア―:B・APストームシェルターアクティブJK II ブルー +B・APストームシェルターHDパンツII ホワイト

一部写真提供: JB/NBC

 


Like
フィールドインフォ:最新記事