Bass Fishing記事 | ティムコ

長谷川 武宏

Bass Fishingプロスタッフ長谷川 武宏 野尻湖2023ムシパターン

2023.07.20

野尻湖2023ムシパターン

みなさん、ごきげんよう!梅雨明け前の所もあるようですが、すっかり夏らしくなりいよいよ夏休みのシーズンに。山へ、海へGO!と言った感じですね。野尻湖も夏休みらしい雰囲気になってきていますが、待望のムシパターンの盛り上がりはと言うと、イマイチといったところです。まだまだセミの鳴き声も本当に少なく、今年のムシ・セミパターンはどうか?という感じです。

 

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今年はティムコのクリッタータックルから待望のムシワームがリリースされ、もうショップなどでも見かけることができるようになりました。KOZEMIMUSHI(コゼミムシ)ですね。

 

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サイズは43mm、重さも4gほどあり飛距離も十分です。エラストマー素材を使用したムシで、そのままの使用でも、24本の触手のような部分が繊細に微妙に、そしてナチュラルに動き、バスを誘ってくれますが、私は浮姿勢を安定させる為にラバーチューンを施しています。また、野尻湖ではスモールは口が小さいので、そのままでの仕様(大きさ)だけでなく、若干カットしてジャストサイズにチューンして使っています。

 

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(頭部分を若干カットしスモールサイジングし、ラバーチューンしたものです)

 

 

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(こちらがオリジナルサイズにラバーチューンをしたもの)

 

 

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(オリジナル、オリジナルラバーチューン、ダウンサイズラバーチューンです)

 

 

フックのセットアップはいろいろ考えられますが、写真のようにアイが上を向くようにしています。

 

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タックルですが、ロッドはACES610SULP+J Driftin’ Specialです。これはI字系などのスペシャルロッドで、中田敬太郎プロの渾身作です。デルゼなどのプラグだけでなく野尻湖のムシパターンにも最適なロッドで、アラミド特有の粘りとしなやかさが、軽く小さめのムシルアーを遠くへ飛ばし、遠距離でもフッキングを決めてくれます。このロッドのリリースによって本当にムシパターンは有利にそして楽になったのは間違い無いです。

 

さらにACES66SLJLINKS66SLJといったロングミドストのロッドもムシパターンには向いています。長めの竿でしなやかに飛ばすことができるロッド、ということですね。

 

リールはステラ2500HGSといったハイギヤモデルを使用しています。キャスト時に見えバスを発見した時に速やかに回収して投げ直すためにより速く巻けるリールが有利ですね。ラインはPEを使用するアングラーも多いかと思いますが、私はフロロの3lbを多用しています。風などによってラインが煽られてワームが動いてしまうことを極力避けたい、ということもありますし、トラブルが少ないこともあります。

 

先程のフックですが、フィナのスピンマッスルというフックを好んで使用してきましたが、廃盤になってしまったようで残念です。手持ちがまだかなりあるのでなんとかしのいでいますが、新たに候補となるフックを模索中です。

 

このムシパターンはキャストし着水してから、ほぼ動かさずステイをします。ある程度置いてまた回収→キャストを繰り返していきます。この静の釣りに対して、シケイダーなどをPEライン、プラスフロロリーダーで投げてゆくパターンでは、逆にステイさせず基本1点シェイクを続ける(もちろん厳密には少しずつ動いてしまうのですが…)動のパターンになります。日によって静と動…反応に差が出ることも多いので使い分けています。

 

そして次のパターンはチョーチンですね。今回ご紹介したコゼミムシはチョーチンでも有効なワームです。枝などのすり抜けが良いようにオリジナルのままで使用することが多く、4gという重さもいきてきます。プレッシャーのかかった状態などでは、このチョーチンパターンが効いてくることも多く、今では欠かせないパターンとして知られています。

 

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そしてここ数年よく聞くようになってきました“沈むムシ”ですね。浮かせて誘うのではなく、ゆっくり沈めることによってアピールし、誘うパターンです。これら幾つかのパターンを状況によって使い分け、効果的にアプローチしてゆくのが夏定番のムシ・セミパターンです。野尻湖では夏の風物詩として有名になりましたが、プレッシャーなどにより難しい面も出てきました。とは言え非常にエキサイティングで面白い釣りです。是非チャレンジしてみて下さい。

 

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