Trout Fishing記事 | ティムコ

木部 龍夫

Trout Fishingプロスタッフ木部 龍夫 2018シーズン最後の釣行での秋ヤマメ

2018.10.04

2018シーズン最後の釣行での秋ヤマメ

もう既に高原川や利根川などの有名河川では禁漁となっているところもあり、今シーズンも9月いっぱいで殆どの河川で禁漁となる。今シーズン最後の釣行を何処で楽しもうかと思い、岐阜の渓と長野の渓に絞り検討した結果、長野の渓に行く事にした。

 

現地に到着し車中で仮眠をとり、朝の5時半位から支度を終えて河原に立つ。直ぐに雨が降り出してきたのでレインウエアーを羽織り、ポイントを変えなが数時間キャストを繰り返すがシュマリ48Sにバイトしてきたのは2匹のイワナのみ・・・。

 

一時雨脚もかなり強くなって来たが幸いなことに昼頃には雨も上がってくれたので昼休憩を軽くとり釣りを再開する。先程の雨で濁りが入ってくると予想できるので、先週の利根川での経験をもとに『流れがさほど強くもなく、水深が深く無くても葦などで身を隠せる場所があるポイント』を見つけて集中的に攻めてみることにした。しかし、橋や土手沿いからは良いポイントが幾つも見つかるのだが、護岸されたコンクリの上に草が生い茂っており河原に降りる道がなかなか見当たらない。やっと降り口を見つけ、ヤブコギをしながらポイントの上流に到着。

 

トラウトの警戒心を考えると本来はアップストリームで左岸、右岸の葦際も狙いながらあまり立ちこまないように釣り上がりたかったのだが、生い茂った葦の覆い方が凄かったので岸からのキャスティングは困難。必然的にウェーディングを余儀なくされ、釣り下る事にした。

 

川に入るとウェダーから伝わって来る水温は想像以上に冷たくなっている。ラインにプロトミノーを結び直し、サイドキャストしながらゆっくりと釣り下って行くと同じポイントでイワナの20~25cmクラスが数本でてくれた。

 

s_写真1

 

 

「かたまっているな・・・」そう思いながら、同じポイントを繰り返し攻めていたら「グン、グン!」と今迄よりも強いアタリがあった。「尺イワナか!?」と思ったが、魚が一気に走る「引きがイワナとは明らかに違う・・・ニジマスか?でも首を振っているぞ!? ん!? ヤマメ!?」とファイト中の短時間で色々な事が頭をよぎる。そして魚の姿が見えた時「ヤマメだ!! しかも綺麗な秋色している・・・」

 

いつもはネットでランディングするとネットにフックが絡むのが嫌で、一瞬拒む自分なのだが、今回は即座にネットでランディングをした。写真を撮る為にわずかな岸を探しランディングネットを置く・・・サイズは34cmとそれほどでもないが秋色になった綺麗なヤマメであった。

 

s_写真2

 

s_写真3

 

s_写真4

 

 

しばし見とれていたが、ヤマメが弱らないようにそそくさと撮影を終わらしリリースすると、ヤマメは緩やかな流れの元に戻って行った。まだ夕暮れには時間があったのだが、この魚で十分満足感を得られたので納竿する事にする。しかしその一方で「今年も終わったな・・・」と寂しい気持ちも抱きながら。

 

s_写真5

 

【タックルデータ】

エンハンサーEH58ML“River Master”
シュマリ48S(192リアルハクヤマメ)
プロトミノー50S(2019年発売予定)

 

 


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