Bass Fishing記事 | ティムコ

平本 直仁

Bass Fishingプロスタッフ平本 直仁 霞水系浚渫エッジでのキャリラバ

2020.09.23

霞水系浚渫エッジでのキャリラバ

みなさんこんにちは。TIEMCOプロスタッフの平本です。今回はトーナメントレポートではなく、FISHING TIPSのご紹介です!質問の多い【霞水系 浚渫エッジでのキャリラバ】について、平本的TIPSをご説明したいと思います。

 

【タックル】

★キャリラバ 1/2oz・3/8oz
トレーラー:ゲーリーヤマモト ピックルワーム  
ロッド:Fenwick ACES510CMJ
リール:KTF Abu Revo KAHEN Finesse
ライン:TORAY SEABASS PE 26ポンド+フロロリーダー14ポンド

 

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何故ショートレングスロッドなのか?

 

キャリラバのリフト&フォール『浚渫エッジ攻略』に欠かせないのがFenwick ACES510CMJです。  平本的キャリラバでは3/8oz、1/2oz共にACES510CMJ を愛用しています。主軸は1/2oz。ボリューム感は変えず、リフトさせる高さに応じてフォールスピードに変化を付けたいときに3/8ozにスイッチしています。

 

基本的にショートピッチでリズミカルに、時には細かなボトムバンピングも入れて攻めていくスタイルなので、ボトムインフォメーションを感じやすく、ジグの挙動が手に取る様に分かるハリのあるショートレングスロッドが必要不可欠です。

 

ACES510CMJは、超軽量・高感度にもかかわらず非常にトルクフルで、魚が掛かるとジンワりベンドしてくれるのが特徴です。 キャリラバ専用と言っても過言では無いくらい、絶対に代替の効かないスペックであり、浚渫エッジ攻略以外にもあらゆるディープストラクチャーや、ダム湖の岩盤フォール等、テクニカルに対応するロッドになっています。

 

 

何故PEラインなのか?

 

高感度で伸びが少ないPEラインだからこそキャリラバをストレスなく扱えると思っていますが、このラインを使いこなすうえでメリットとデメリットを把握しておくことは重要です。では、ここでPEラインを使ったキャリラバタクティクスのメリット/デメリットを整理しておきます。

 

【メリット】

  1. 伸びが少なく高感度でハードボトムの中の特に硬いスポット、ボトム形状をサーチする能力が高い。
  2. ダイレクトな操作感。クイックでビビットなアクション入力が可能。 
  3. ラインが水面に浮くので、キャリラバがボトムに着底したことを目視で確認出来る。
  4. 耐摩耗性能が高い。
  5. 糸ヨレストレスからの解消 

 

【デメリット】

  1. 伸びが少ないので突発的なバスのファイトやジャンプには注意が必要。
  2. ノットが滑りやすいので注意が必要。
  3. 比重が軽いので風や流れに弱く糸フケが出やすい。
  4. 鋭利なものに接触しながら負荷が掛かるとタカ切れしやすい。
  5. 根掛り時の対応 ※手を切らないように注意! リールへの直接負荷はゆがみの原因に!! 

 

お気づきの通り、ハリのあるショートレングスロッド×伸びないPEラインの組み合わせなので、バレに対して最も留意が必要です!  よって、その操作性のメリットと引き換えに、フッキングと同時にデメリットが顕在化し、喜びとリスクが同時発生するのです。

 

対策・・・

  1. 一広程のリーダー(フロロカーボンライン:14ポンド)を組む。ノットはFGノット。
  2. ファイティング方法

ジャンプ厳禁!はフットボール全般に言える事です。僕はジャンプさせないために一定のテンションでゆっくり浮上させるよう心掛けています。バスの口の中でフックが薄皮だけを拾って刺さっている場合も有るので、身切れしてしまう事も有ります。薄皮掛かりしていると想定し、ジャンプさせずに慎重にリフトさせています。出来る限りの対策をとっていますが、それでもまだ正直不安は残ります。操作性を重視し、リアクションで口を使わせる事が最優先の諸刃のセッティングですので止む無しです。

 

※平本流PEライン キャリラバタクティクスは特殊と言われれば特殊なセッティングなので、汎用性を求める場合はフロロカーボンラインセッティングを推奨します。フロロカーボンラインのセッティングで霞水系の浚渫を攻める際は下記のセッティングが扱いやすいと思いますので参考にして下さい。

 

★3/8oz ACES510CMJ   × フロロ10ポンド

★1/2oz ACES510CMHJ × フロロ12ポンド

 

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何故キャリラバなのか?

 

世の中の様々なフットボールジグと比べると、キャリラバがいかに考え抜かれた素晴らしいジグかが良くわかります。前より過ぎず、フックポイントに寄り過ぎない直角なアイポジションアングル。外向きフックポイント・ショートシャンクの専用フック採用でバスの口の中でフックポイントが立ちやすいように設計し、フットボール最大の欠点であるヘッドシェイクでのバラシを極限まで無くしたデザイン。ショートシャンクスモールフックなのでボトムでの安定感があり、ノーガードでもスナッグレス性が高い。

 

四半世紀前にラバージグの世界に一大革命をもたらしたキャリラバ。そして今なお変わらぬデザイン。ホント凄いアイテムを作り出してくれた我らがMr.fenwick沢村さんに感謝しかありません。ラージ狙いでも、スモール狙いでも、僕的に釣りの組み立てはキャリラバがメインに変わりは有りません。原点であり究極のフットボールジグ。永遠のスタンダード!それがキャリラバです。

 

キャリラバを使うにあたって一点チューニングしている点があります。キャリラバをリフトした際に少しでも垂直に持ち上げたい為にラインの結び目を垂直キープする様にゴム管でホールドしています。結び目の保護にもなって一石二鳥なのですが、見た目が悪いのが玉に傷・・・。ちなみに生ゴムが一番です。

 

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何故トレーラーはゲーリー ピックルワームなのか?

 

  1. クイックなリフト&フォールを実践する際に抵抗が少なく、それでいてしっかりアクションするくびれ型ストレートタイプワームで有る事。
  2. 絶妙なくびれとフラット気味でテーパーの掛かったテールがフォール~ピックアップの間に常に自発的にアクションしてくれる事。
  3. 倒れ込んでからのボトムバンピングで、テールがキックするフラッターアクションが絶妙 ※まさにゴリ侮るなかれ!見た目以上に多彩な動きでバスを魅了してくれます。

 

■カラーバリエーション

基本は好みで良いと思います。ただ、水色に応じて臨機応変に変える事をお勧めします。ご参考までに平本的カラーバリエーションを紹介します。 

 

■基本

濁りの中でしっかり見せる → コントラストが出やすいブラック系

透明度が上がった場合はボトムに溶け込ませる → ボトムマテリアルの色に近いグリパン系

 

PDL キャリラバTG

強・ブラックブルー

↓・ブラック

↓・ダーティースカッパノン

弱・グリパンエメラルドFL

TIEMCO Gary ピックルワーム

・#341

・#169

・#020

・#363

リアクション ブラックブルー × #169

↓ ブラックブルー × #020 ※濁り対策

↓ ブラックブルー × #341

↓ ダーティースカッパノン × #341

ナチュラル グリパンエメラルド × #341、#020、#363

 

 

平本的【霞水系 浚渫エッジでのキャリラバ】まとめ

  • ダイレクト感を損なわず、ビビットにアクションを仕掛けやすいハリのあるショートレングスロッド。
  • 比重が軽く、しなやかなPEの選択が重要。 ※よって比重の重いPEはNG。
  • 抵抗が少なくそれでいてしっかり動くトレーラー。

 

この全てをクリアして現在のタックルセッティングに行きついています。実はこのセッティングにも色々流派があり、僕のは一つの派生形だと考えています。是非、キャリラバを使いこなして、あなたならではのセッティングを導き出して下さいね!それでは。

 


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